〔作者からもうひとこと〕
上記「ひとこと」の中の「若松さま」は、天童市にある「鈴立山 若松寺」(れいりゅうざん じゃくしょうじ)。若松観音をまつり、縁結びの御利益で知られ、最上三十三観音一番札所となっています。天童市の中心部から東へ5kmほど行った、標高730mほどの山の中腹に位置しています。
現在は、お堂に参拝するにあたって、舗装された道路を通り、車を使ってお堂のすぐ近くまで行くことができますが、以前は、山道の途中から、かなりの数の石段を踏み、歩いてお堂に上るしかありませんでした。石段の途中には、山姥の像があって、「前でころぶど地獄さ落ぢっからきつげであるげ」と祖母から何度か言われた記憶があります。石段は、現在も残っています。
イラストは、詩中の「山吹」を「桜」に変えて、非常に大胆な構図で描いてくれました。