〔 2018年9月号(2018年9月9日発行)・詩「声」 〕
〔イラスト:G. S. さん 高校2年〕
〔作者からひとこと〕
今年は、例年に比べて、セミの鳴き声が少なかった気がするのですが、どうなのでしょうか? セミ(成虫)もそうですが、植物や昆虫の中には、ひと夏を過ごし、秋・冬を過ごすことなく自分の命を手放すものがいます。「移り行きにしたがってたち去ろうとする」ものたちです。
イラストは、詩の中でまなざしが集中しているもの二つを取り上げて描いてくれました。
〔作者からもうひとこと〕
詩集『三人の日に』の出版から今年(2019年)の6月で16年が経過することとなり、「子ども」はすでに30歳に近い年齢になっています。ただ、それでも、この詩の第4連に表現した場面は、今でもはっきりと覚えています。