〔写真の説明〕
写真は、エンゴサクの花。天童市内に、以前はスキー場のゲレンデとして使われ、現在は山中の草地となっている場所があります。小高い山の斜面を、木を伐採して、ゲレンデにしていたもので、スキー場とは言っても、ゲレンデは、その一斜面のみ、機械で人を運び上げるような設備は、もともとありません。生育条件が適しているのか、早春の時期(と言っても、山形県では、四月に入ってからのようですが)に訪れると、アズマイチゲやカタクリ、エンゴサク等の花がたくさん咲いています。初めて見たとき、驚いて不思議に思ったのは、エンゴサク(という名前もそのときは知りませんでしたが)の花が、実にさまざまな色をして咲いていることでした。このような狭い場所で、なぜこのように異なる色の花が咲いているのか、たいへん不思議でした。「メンデルの実験場」という言葉が、自然と思い浮かびました。