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上の写真。向かって左はヤマモミジ(山形県東村山郡
山辺町
作谷沢で、2015年10月11日に撮影)、向かって右は、ハウチワカエデ(山形県天童市の若松寺で、2015年10月24日に撮影)。
モミジとカエデの違いを調べたところ、植物としての分類の上では、どちらも同じカエデ科カエデ属の植物であり、その意味ではモミジはカエデに含まれると言ってよいようです。
植物の名称として区別する場合には、“カエデの中でも、特に切れ込みが深いものをモミジと呼んでいる”ようです。
よく知られているモミジとしては、「イロハモミジ」、「ヤマモミジ」、「オオモミジ」があります。
山形県内(およそ、東日本の日本海側)には、「イロハモミジ」の分布がなく、県内の山野に自生しているモミジについては、「ヤマモミジ」か「オオモミジ」のどちらかで、ほとんどは「ヤマモミジ」と考えてよいようです。
「ヤマモミジ」は、葉の周囲のぎざぎざが複雑で、「イロハモミジ」よりも大きく、私の主観では“野趣”を感じさせます。
「オオモミジ」は、葉の周囲のギザギザが複雑でなく、そろっていて、大きさは「イロハモミジ」よりも大きいようです。
次の写真は、向かって左がヤマモミジ(山形県西村山郡西川町志津で、2013年11月2日に撮影)、右がオオモミジ(山形県天童市の若松寺で、2015年10月24日に撮影、「自生」かどうかは不明)だと思います。
「イロハモミジ」は、葉が小さめで、葉の周囲のギザギザが複雑です。京都で初めてモミジを見たとき(紅葉していました)、その“細やかさ”に驚きましたが、あれがまさしくイロハモミジなのだと思います。
天童市
上貫津に、「
格知学舎」という明治時代の私塾があり、現在は、紅葉の名所として知られていますが、そこのモミジは、案内板に「タカオカエデ」とあり、学舎を開いた儒学者の本沢竹雲が京都から運ばせたものとのことです。「タカオカエデ」は、「イロハモミジ」の別名のようです。
次の写真は、二つとも、格知学舎で、2015年11月7日に撮影したものです。やはり、“細やかさ”を感じます。
一方、カエデは、切り込みが浅く、語源とされる「カエルの手」のような形をしています。
代表的なものに「ハウチワカエデ」と「イタヤカエデ」があり、どちらも、山形県内で、よく見かけます。
葉の周囲にギザギザがあり、よりモミジに近い形をしているのが、「ハウチワカエデ」、葉の周囲にギザギザがなく、「よりカエルの手」に近い形をしているのが「イタヤカエデ」、と考えてよいようです。
次の写真、向かって左がハウチワカエデ(山形市の蔵王で、2013年10月14日に撮影)、右がイタヤカエデ(の仲間)(山辺町の山形県県民の森で、2014年11月2日に撮影)だと思います