七月は、とにかく暑い。
「猛暑の候」「盛夏の候」は、七月に使われる時候の挨拶。二十四節気の「小暑」は、太陽暦の七月八日ごろ(今年は、七月七日)、「大暑」は、七月二十三日ごろ(今年も、七月二十三日)と、ともに七月中です。
次の二つの詩は、ともに、“暑さ”がモチーフの一つになっています。「開く」は、「ひらく」と読んでください。
「開く」と「咲く」、二篇で一対と考えています。
夏の日には、太陽の強い光に照らされます。強い光を受けているということが、その光によって作られる影と相まって、夏の日の光景に、独特の、どこかに非現実的なものを感じさせる、広がりと奥行きを与えているように思われます。